観光地レポート |
海南島ビンランの谷レポート |
更新日:2010年10月23日 |
海南島は保亭黎族苗族自治県の山奥にある、海南島にのみ住むリー族の民族郷土村ビンラン(びんろう)の谷をご紹介します。 |
こんにちはチャイナエイトです。本日は海南島はビンランの谷をご紹介します。
撮影時期:2010年8月
撮影場所:海南島 保亭黎族苗族自治県
ビンランの谷ビンランの谷は海南島三亜市から車で約50分、島の内部に入った山奥にある、黎族と苗族の民族テーマパークです。以前はぼったくり民族村でしたが、現在は国家級AAAAを取得し、非常に楽しめるテーマパークになっています。小雨の降るあいにくの天気ですが、見所をざっと紹介します。
入り口でビンランの首飾りのプレゼントです。ビンランとは日本では檳榔(ビンロウ)と呼ぶヤシ科の植物でこの地方の特産です。ビンランはタバコのような嗜好品で、1/4位にカットして、少量の石灰と一緒に口に含みガムのようにかみます。しばらくすると酩酊、興奮の作用があり、地元の男性が好んで楽しんでいます。
ガイドさんの衣装も黎族の伝統的な柄が使われています。
このようなちょっと観光用にデフォルメされた黎族の建物の中に、黎族に関する様々な展示品が飾ってあります。
各ブースの間に沢山のおばあちゃんが布を手作業で編んでいます。黎族の布はかつては皇帝への献上品として扱われたほど優れた布で、強い生地と独特で鮮やかな柄が特徴です。なんとこのおばあちゃん87歳。
健康の秘訣は何ですか?とたずねると皆さん「ビンランのおかげ」と口をそろえてそう言います。調べてみると確かに漢方薬として使われることもあるようですが、これといってたいした効能は見つかりませんでした。もしかしたらビンランにはまだ知られていない長生きの効能があるのかも知れませんね。
おばあちゃんたちがこつこつ編んだ黎布は加工されてお土産として購入できます。観光地としは料金も良心的で20元位のものからあります。黎族は海南島にだけ住む少数民族なので、海南島お土産に是非ゲットしてほしいアイテムです。
食べ物を売っている場所も至るところにあります。どれも黎族の民族料理で味はともかく普段見慣れないものが沢山あります。
池の中の魚をやりで捕らえる遊びも無料でやっています。
黎族は黎布の他にもお酒を作る技術が高く、黎族のお酒は昔から高い値段で売買されていました。試飲が出来たので飲んでみると甘酒を少しフルーティーにした感じの非常に飲みやすいお酒でした。このほか黎族のお菓子やジュースの試食も出来、昔のぼったくり民族村とは全然変わりました。この日は時間が無かったので見ませんでしたが、黎族村の次に苗族村のエリアもあり、そこでは民族ダンスや苗族のパフォーマンスなどを見学できます。とにかく構えることなく自然に見て回れたのが一番良かったです。観光客も多かったですが、特に急がされることもなく、自由に観光できました。海だけではなく、海南島に来たら少数民族「黎族」の文化を是非体験してください。
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