陝西蒲城の最も伝統的な唐辛子料理です。「八宝辣子」は陝西民俗の八大怪(八つの不思議)の一つで、辛い、塩辛い、香りという三つの特徴をもちます。焼き立ての焼きパンに「八宝辣子」を入れて食べると、そのパリパリとした食感とピリッとした辛味がかなり食欲をそそり、止められないほどの美味しさを体験することが出来ます。
「八宝唐辛子」を作るのは簡単な感じですが、しっかりと調理しないと、こだわりの本場の味がもらえない。「八宝辣子」は「五目辛子」、「味噌辛子」とも言われています。昔の朝邑(今の陝西省大茘県)出身、清時代の「閻丹」という役人は、宮廷から持ち帰って一般の店に導入したと言われています。いろいろな食材を使って、地元の特産品である「秦椒(陝西唐辛子)」を下ごしらえで炒めたので、また、「八宝肉辛子」とも呼ばれています。
「八宝辣子」は「八宝」と呼ばれていますが、必ず八種類の食材があるわけではなく、食材の種類が多いことを形容しています。しかし、欠かせないのはさいの目に切った肉、漬物、唐辛子粉です。さいの目に切った肉は脂身と赤身が均衡なもの、漬け物は「カラシナ芥子」、唐辛子は農家手作りによる良質な「秦椒(陝西唐辛子)」を選択した上に、蓮根、竹の子、ニンニクの薹など、個人の好みで旬の野菜を入れてもいいです。これらのものを入れると、本当に八種類になって、色も赤、緑、白、黄、青で、実に綺麗な「八宝辣子」になります。