ご利用日:2018年10月25日
母と2人ではじめての西安旅行に利用しました。
連れ回しのツアーでは自由な観光ができない為、一週間程度の個人旅行を計画しました。
1日くらいは主要観光地以外も是非見てみたいと考え、西安から北へ20キロ程離れた涇陽(ケイヨウ)という町を選びました。
西安城内と兵馬俑は路線バスを利用して自分たちで観光できましたが、遠方には個人ではアクセスできないのでこちらのチャーターサービスを利用した次第です。
まず、出発までですが正直はじめて中国内陸部でガイドチャーターを行なうので不安でした。
しかし、CHINA8さんはメールでのやりとりが迅速でスムーズで安心できました。
担当の沈新偉さんは申込み内容以外の現地実情にも丁寧に教えてくださいました。
現地で流通する紙幣や道路の混雑具合など不安な点を問い合わせると最新の実情をしっかり教えてくれて安心して旅行に出ることができました。
尚、我々は女性ガイドを希望しました(何かをお願いするとき女性の方が頼みやすいのです。)。ガイドさんの性別を希望できるのはとてもよいサービスだと思います。
そしていよいよ当日、ガイドさんは胥華さんという方でした。
待ち合わせのホテルで集合時間の少し前に部屋にお電話を頂くなど細やかな気配りをしていただきツアーの最初から気持ちよくスタートできました。
朝は生憎の雨ですが彼女は「雨が降ると空気が綺麗になるんですよ!」と私たちの気分が沈まないような配慮を随所にして下さいました。
専用車はピカピカの新車でドライバーの王さんは控えめで丁寧な運転をされていて日本のハイヤーと全く変わらない快適さでした。
西安生まれの胥さんは日本人ガイドでは不可能な現地人ならでわの楽しい話で西安のことをたくさん教えてくれました。
特に面白かった話が「日本人が海外から帰国するとお米のご飯を食べたくなるように、西安の人は麵を食べたくなるんです。現地の農民は3食麵料理のことも珍しくないんですよ!」という食生活についてです。このように西安について楽しい話がたくさん聞けるので遠方への移動でも全く退屈しません。
気付いたら最初の目的地、涇陽崇文塔でした。
ここは大雁塔よりも高い塔なのに西安の人でも滅多に来ない穴場で胥さんもはじめて登るということでした。皆一緒に友人同士のように楽しんで観光できました。さらに崇文塔の仏様にどうか天気をよくして下さいとお願いすると、次の観光場所では青空が見え、それ以降帰国するまで毎日快晴という大変ご利益のある場所でした。
続いての涇陽文廟では杜甫と同郷の杜さんという廟の職員さんとお話することができました。ガイドさんが通訳をしてくれるので現地の人と楽しい交流ができるのもツアーの魅力だと思います。
昼食は涇陽の街中のレストランです。観光客向けではない本当の西安人の食べる味が楽しめます。
頂いた紅焼肉は今回の旅行で食べたものの中で一番美味しい料理でした。
街中で焼かれていた鍋盔(グオクイ)はホットケーキのような郷土食のパンですが、母が2枚購入してホテルで食べてみるとパイのような層になっていて素朴な美味しさでした。小麦の味がして大変美味しくしかも大きなサイズ1枚がたった2元でした。
食後は茯茶(フーチャ)という涇陽名物のお茶の村に連れて行っていただき有名なお店で楽しい試飲をさせていただき最高の思い出となりました。
胥さんはとても親切です。今まで25カ国以上旅行しガイドさんを手配したことがありますが、はっきり言って今までで一番素晴らしいガイドさんです。
彼女のおかげで西安が好きになりましたし、ツアー以外の主要観光地についてもかなり詳しく解説していただいた為、その後の観光が何倍も楽しいものになりました。
印象的だったのは城隍廟の門にそろばんが飾られているというお話です。これはドライバーの王さんからのお話です。
城隍廟というのは城壁の神様を祀る道教の廟です。
その門に何故そろばんがあるかというと、人間がずるいことをしても、天の神様はそろばんでしっかりそのことを計算し、ズルをして儲けた分をマイナスにしてしまうという戒めだそうです。
さすが偉大な文化を持つ中国らしい素晴らしい話だと思います。後日城隍廟に参拝した時しっかりそろばんも鑑賞できました。
このように胥さん王さんお二人のおかげでチャーターした当日以外での観光全般がすごく学びの深いものになったし、現地での移動などの不安なども解消できました。
西安の人はとても親切で、路線バスで降りるところを教えてくれる人がいたり北京や上海よりも人々に品格があると感じました。
中でも胥さんは大変親切で、振り返ると兵馬俑や華清池よりも、無名の涇陽の方が断然感動的な観光ができたと感じます。
胥さん王さん本当に有難うございます。
また是非お会いしたいです。