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上海博物館
更新日:2015年06月16日

 上海博物館はは上海市黄浦区に位置する博物館である。北京の故宮博物館、南京博物館とともに中国三大博物館の一に数えられる。博物館の外観は最上部に円盤を頂き、下部が鼎の形状を模している。さらに、一見『取っ手』のような半円形の構造物が最上部に弧を上、弦を下に東西南北に設置されている。このような外観は、天円地方という古代からの中国の世界観、宇宙観を示していると同時に、鼎に代表される青銅器コレクションを示している。

上海博物館は人民大道201号にあります。人民広場内でまずきがつく建物、それが上海博物館だ。目立つ故に上海人のお約束の待ち合わせ場所にもなっている。建物自体はここ近年に上海に建てられた大型建造物の中でも芸術性機能性、モダントクラッシックを融合させた極めて優れた建物と断言できる。つまりはお洒落で美しい。
【歴史】
上海博物館は1950年4月に着工し、1952年12月に開館した。場所はかつて上海競馬場クラブのビルがあった南京西路325号で、1959年に河南南路16号に移転。1991年に龍呉路1118号に4000平方メートルの文物保管倉庫を設立し、1992年には虹橋路の上海博物館分館となる中国銭幣館が完成した。同年、上海博物館は人民広場の中央線の南側にn当たる人民大道201号に新館設立を決定。上海市政府ビルと相対する位置である。1993年8月に着工した新館は1996年10月にグランドオープンを迎えた。
【建物】
地上に立って上海博物館を見ると「青銅鼎器」の上半分のように見える。特に上部についた半円形の耳の装飾効果が高く、この建物の一番の特徴と言える。下半分が方形、上半分が円形の形は古代中国の宇宙観である「天園地方」を現していると言われている。上空から俯瞰すると、四角の中に丸があり、青銅鏡のようだ。このように古代中国の文化をイメージしたデザインながら、決して古臭いわけではなく、逆に洗練されたモダニズムすら感じられる。このある意味矛盾したデザインだからこそ、より印象深く心残るのだろう。
上海博物館は開館以来、あらゆるルートを駆使して約30分野、およそ百万点もの文化財を収集してきた。中でも希少価値の高い文化財が12万8千点以上もあり、所有量の多さとその価値の高さで国内外から非常に高い評価を得ている。これら文化財は完璧な体系で保管され、それぞれ中国古代青銅器・中国古代彫刻・中国古代陶磁器・中国歴代絵画・中国歴代書道・中国歴代貨幣・中国古代玉器・中国明清家具・中国少数民族工藝のセクションに分かれて厳選したものを展示しており、青銅器、陶磁器、書画の中には国宝級の物も少なくない。
各展示フロアの中でも人気が高いのが青銅器館と中国歴代絵画館だ。青銅器館はダークグリーンをカラーベースに寒冷色の照明を組み合わせ、400点余りの逸品を中国の歴史に沿って展示している。特に、注目されているのが西周孝王時代の大克鼎や発見された中で最古の青銅器となる夏晩期の「束腰爵」(酒壷)と?嵌十字紋方「鉞」商晩期「龍紋扁足鼎」で、これらは青銅器鋳造史上きっての芸術的名品だ。
中国歴史絵画館は細長い観覧通路とガラスケースに飾られた反り返ったひさしが特徴。天井まで届く風格がよく現れており、フロア全体が心清められるような高貴なムードに満ちている。文化財の保護と鑑賞の便利性のため、館内では自動で照度を調節する感知式照明を採用。1200平方メートルの広いフロアには唐代から近代までの絵画が約120点展示されており、各時代の画風の変遷がよく分かる。
【周辺紹介】
人民広場はオールド上海時代の娯楽の中心だった上海競馬場クラブ跡地であり、現在は上海の政治と文化、交通、娯楽の中心だ。
上海博物館は四方を様々な建物に囲まれている。人民大道と西蔵中路の交差点に位置する上海城市企画展示館はハイテクを駆使して、上海の未来計画を展示しており、その建物はまるで一輪の白玉蘭のようだ。地下一階は「上海1930風情街」が広がる1930年代の上海を再現したレトロなムードで統一されたエリアには、喫茶店やブティック、雑貨屋が並んでおり、歩くだけでも楽しい。
上海博物館の向かいに音符が連なる水晶宮のような真っ白な建物は上海グランドシアターだ。完成から現在までの12年で「世界三大テノールリサイタル」やイタリアオペラ「アイーダ」、英国ロイヤルバレエ団の「ロミオとジュリエット」など、世界的に有名な演目が数多く公演されており、上海屈指の世界トップレベルの芸術を享受できる劇場として君臨している。
上海博物館から一番近いショッピングエリア「DIM」は、ヤング向けの洋服やアクセサリの名揃えの豊富さが特徴。
ご飯時になったら、西蔵中路を渡り、ラッフルズプラザの地下一階へ。香港スウィ-ツや東南アジアの軽食、本場上海の麺類やイタリアンスナックなど色々な選べるメガバイトでお腹と好奇心を満たそう。