名前だけを聞くと、街の中心部にあると思われがちな上海駅。しかしながら、観光スポットや繁華街からは少し離れている上、空港への直行路線もなく、アクセスは正直あまり良くありません。また、中国国内の各地方都市と結ばれた高速鉄道の発着駅なので、出稼ぎ風の労働者がたくさんいます。スリや物乞いも多く、駅周辺は日中でもあまり雰囲気が良くない印象。中国国内旅行を予定している方以外は、上海駅周辺ではなく観光エリアのホテルを予約するのがおすすめです。
地方から上京したばかりの人が集まる場所。スリ、物乞いに注意
高速鉄道や動車組の発着が多い上海虹橋駅、上海南駅、松江南駅に比べ、上海駅は長距離寝台列車などの発着が多く、地方の貧しい層が多く利用する傾向にある。子どもや障がい者を使った物乞いに不快な気分にさせられたり、スリの被害に遭うことも。長距離バスターミナルのある北口はさらに閑散としており、工事現場が多く、雰囲気もよくない(2015年2月現在)。列車に乗る場合は、「上海虹橋駅」発のものを利用するのがお勧め。
⑥豫園周辺
「シャッター押して」の声がけに応じると詐欺のターゲットに!
地下鉄10号線「豫園」駅1号出口前付近などで、中国国内旅行者風の地味な風貌の男女(または女二人)にシャッターを頼まれ、「旅行者ですか?私たちも上海初めてなので一緒に観光しましょう」「え!日本人なんですか?私の親戚も日本にいるんです」などと言われて仲良くなり、法外な値段の中国茶館に連れて行かれる事例がここ数年多発中。既に定番の非常に有名な手口だが、何年たっても日本人の被害が後を絶たない。「人民広場」駅周辺、南京東路、外灘でも同様の被害多数。現地の一般中国人は、知らない人にカメラを渡してシャッターを頼むことはないと考えたほうがよい。
⑦南京東路
観光客を狙ったスリが多いエリア。防犯対策はしっかりと
昼夜問わず、いつも多くの観光客で賑わっている南京東路。比較的治安が良いといわれる上海ですが、人が多く集まるところには、スリの危険が潜んでいます。ショッピングスポットが多いので、人前でお財布を出すときは目立たないようにする、バッグのジッパーが確実に閉まっているか常に確認するなど、充分すぎるくらいの防犯対策を。パスポート等の貴重品も肌身離さず、上着の内ポケットに入れる、または首から下げるタイプの貴重品ケースを利用するなど対策をしておくと安心です。
⑧寸借詐欺にご注意ください!
上海では以前から、古北や南京東路などのエリアで寸借詐欺が発生しています。具体的には、会社員風の人物が名刺を差し出しつつ、「財布をなくしてしまい、家に帰れない。後で返すのでお金を貸してほしい」等と中国語や英語で声をかけ、現金数十元~数百元をだまし取ろうとするものです。名刺は偽物で、会社名や連絡先も架空のものですので、後から電話をかけてもつながりません。
怪しいと思った場合は相手にせず、その場を立ち去りましょう。何度もしつこく要求してくる場合は、直ちにその場で警察に通報してください。