無理な行動は控えよう
日本と中国の時差は1時間。ヨーロッパなどの旅行と比較すると時差に悩まされることもなく、到着後すぐに行動することができる。しかし、脂っこい食事や乾燥した気候など日本での生活と異なる面も少なくなく、長期間の旅行ではそういったことの積み重ねでストレスや疲労がたまりがちだ。
いったん体調を崩すと、回復までに思わぬ時間を取られてしまうので、こういった症状を感じたときは無理をせず休養することが大切だ。
常備薬を持参しよう
もし病気になってしまっても、カゼや下痢程度のことが多いので、日本から常備薬を持っていくとよい。
中国でも最近では、漢方以外に一般的な西洋薬も町なかの薬局で購入することができるが、言葉の問題で店員に症状をうまく説明できないとか、現地の薬が自分の体に合わないということも考えられる。薬はやはり飲み慣れたものが安心だ。
こういったことから、いざというときのために、頭痛薬、風邪薬、下痢止め、抗生物質、絆創膏などを日本から携帯することをお勧めする。乾燥する季節にはうがい薬、マスクも忘れずに。
注意したい病気
風邪以外にも、次のような病気には注意したいところだ。
下痢
気候や食べ物が合わず下痢になる人は多いが、市販の下痢止めの薬でたいてい治る。細菌性の下痢もあるが、こちらは便が水のような状態になり、嘔吐、発熱などの症状が出る。いずれにしろ下痢がひどい場合はすぐ病院に行くこと。
肝炎
中国でよくかかる肝炎は、始めは風邪のような症状で黄疸が出る。1ヵ月程度入院して安静にしていれば回復するが、無理をすると命にかかわるので、黄疸症状が出たら病院で医師の診断を受けること。
狂犬病
経済発展を遂げつつある中国の都市部では、ペットとして犬猫に人気が出ている。基本的に犬猫は届け出や狂犬病の予防接種が義務づけられているのだが、無届けのものが多く、そのほとんどが予防接種を行っておらず、狂犬病が少なからず発生している。旅行中はむやみに犬猫に接触しないように心がけ、心配な人は日本で予防接種をして行くのが安心。
ウェットティッシュ——手を拭く以外にも、屋台や地方の小吃店などでは食器を拭くのにも便利。
ティッシュ———中国観光地のトイレにはトイレットペーパーがないことが多く、ポケットティッシュを大量に持っていくか、トイレットペーパーをロールごと持って行くことをお薦めします。