貴陽市の略称は「築」。貴州省の省都で、中国でも有名な観光都市である。面積は8034平方キロ、人口は350万。冬の厳しい寒さ、夏の厳しい暑さはなく、年間平均気温は15.2℃。「天上に極楽浄土あり、地上に蘇州と杭州があるが、気候の良さと言えば、貴陽以外にない」と言われるほど。2006年に「中国の避暑地」に指定された。

　グリーンは貴陽の高原都市の基調色。都市を巡る森林面積は150万ムー（約10万ヘクタール）に達しており、04年に中国初の「国家森林都市」に指定された。秀麗な山河と湖、奥深い谷と鐘乳洞、花渓、紅楓湖、南江峡谷など風景は実に多種多様で、それぞれが独特の姿を見せている。また名跡も多い。甲秀楼や黔霊山、青岩古鎮、香紙溝などはいずれも古い文化の趣を漂わせている。多彩な少数民族の風情も内外の観光客にとっては魅力だ。貴陽はその独特な風貌で国連が確定した「素朴な精神に戻り、自然に回帰する」最初の観光地の1つとなった。

　貴陽市は貴州省の交通の要塞、観光の中心地であり、省内で観光施設が完備した都市の1つ。暖かく行き届いたサービスを受けながら、貴陽を中心に貴州全体を自在に観光するのもまた愉しいもの。

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