唐詩「楓橋夜泊」と蘇州の寒山寺
蘇州日帰りツアーのアテンドで上海から蘇州へ来ました。
千年古刹の寒山寺を訪れます。このお寺が有名になった理由は一つだけ、唐代の詩人張継が書いた唐詩「楓橋夜泊」が中国人の小学生時代に習ったからです。中国では誰も知ってる唐詩です。
<<楓橋夜泊>> 唐・張継
月落ち烏啼きて霜天に満つ、
江楓の漁火愁眠に対す。
姑蘇城外の寒山寺、
夜半の鐘声客船に到る。
【現代語訳】
夜が更けて月は西に傾き、烏が鳴き、霜の気が天に満ちている。
漁火の光が運河沿いの楓の向こうに見え、旅愁を抱いて眠れないでいる私の目にチラチラして見える。
姑蘇城外にある寒山寺から夜半を告げる鐘の音が響き、この船にまで聴こえてくる。