厦門 南普陀寺
こんにちはチャイナエイトです。
今日は福建省はアモイ市にある南普陀寺をご紹介します。
撮影日:2010年8月
撮影場所:福建省アモイ市 南普陀寺
南普陀寺(なんふだじ)はアモイ島の南東に位置する仏教のお寺。
浙江省の舟山群島にある普陀山の南に位置することから南普陀寺と言われています。
立派な門をくぐりしばらく進むと仏教大学が見えてきます。
このお寺には華南地方で唯一の仏教専門の大学が隣接しています。
そのため、仏教施設の規模が大きく、また信者も多く存在します。
入り口から5分ほど歩くと天王殿が見えてきます。
日曜日ということもあって信者や観光客でごったがえしています。
ここへくるなら週末は避けた方が無難です。
天王殿には凛々しい表情の韋駄天像が置いてあります。
ガイドさんいわく、韋駄天が持っている独鈷(どっこ)と呼ばれる杖のようなものが、
地面に付いている場合、そのお寺はあまり裕福ではなく、例えば食事や住まいに困っていても、
助けてあげられないことを意味しているそうです。
また、この独鈷を持ち上げていたり、肩に担いでいるような韋駄天のお寺は、
3食付きで泊めてくれるそうです。
建物は比較的最近改築されたもので、非常に綺麗です。
天王殿を抜けると次は大雄宝殿。中には金色に輝く観音様が置かれています。
東西に7体ずつ計14体の和尚の像が並べてあります。
どれもすすごく穏やかな表情です。
一つ一つ丁寧にお祈りしている人たちが印象的でした。
小高い丘に建つ大悲殿。
大悲殿の狭いスペースの中には千手観音像が2体置かれています。
偽物のお金(紙銭)を燃やして死者や先祖に奉納します。
これは死後の世界でもお金に困らず裕福に暮らせるようにという思いを込めています。
このお寺に貢献した「景嶺和尚」と「喜参和尚」のお墓がひっそりと祭られています。
ガイドさんから「これは木魚です」と言われてびっくり。
木魚はもともと魚の形をした板だったそうです。
この板を敲いて、起床や時間を知らせていたそうです。
昔の人は魚が水の中を常に泳いでいる姿から寝ないものと考えて、
魚のように精進するようにとの意味があるそうです。
最後に、このお寺で非常に人気の饅頭の紹介です。
アモイで饅頭といったら南普陀寺といわれるくらい、南普陀寺の饅頭は有名で、
多くの人が買ってかえります。
サツマイモ味、緑茶味、とうもろこし味などあり、自然で素朴な甘さで、
非常に美味しかったです。