ナンバープレートがない??いいえ、あります。
日ごろ、日本人の方を中国国内でツアーを案内している時、よくこのように質問されています。「ナンバープレートのない車は走っていいですか。」中国では極普通の現象ですが、なぜか日本人は不思議に思われます。私の車も、ナンバーのない状態で走ったことがあります。
(1)新車の時:上海のナンバープレートは世界中に知られている高価な物で、最近の相場はおよそ150万円程度かかります。新車を購入したものの、競売でナンバープレートを入手できなかった最初の数ヶ月間があります。その数ヶ月間は紙の臨時ナンバー(当時は有効期限15日)を利用して、高速道路以外の一般道路では走ってよいです。
(2)ナンバープレートが盗難されます。私の車のナンバーが盗まれたことがあります。中国では、広い国土を持っているものの、ナンバープレートは最初の申請した公安局でしか、再発行できません。移住などの原因で、車のナンバーを管理している公安局が自分の生活している町から何百キロから一千キロ以外の所にあることもしばしばあります。そこで、ナンバーが取られると、その昔に申請した公安局に戻るには、時間もかかるし、燃費もかかります。高速道路費用でも数百元かかります。ここで「ナンバープレートを隠す技」が誕生しました。わざと他人のナンバーを取って、近くの公園の芝生などに隠します。車にスリの携帯番号がちゃんと残ります。自分のナンバーを取り戻したかったら、100元~500元の謝礼を振り込んでくださいと。入金したら、ナンバーの隠した場所を教えてくれるとのことです。自分の昔の町に一度戻って再申請するより、安い費用でナンバーが戻されます。
しかし、それに腹が立って、自分が労力を使っても、お金を使ってもリスにお金を払いたくない人がいます。その人達は、一度盗難届けを出して、ナンバーがなくても、一定期間は平気で走れます。だって、田舎の公安局に戻るにも、数日かかりますし、新しいナンバープレートの再生産も数日かかります。その間は、車を移動しないと、申請できないので、法的にも一度盗難届けがあれば、一定期間は平気で走れます。
ということで、よくナンバーのない車が走っています。