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中国仏教の最大発祥地・西安
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(4票) 更新日:2019年05月07日

ご存知ですか?中国四分の一の仏教文化は西安に沈殿しています。中国仏教には主に三論宗、法相宗、天台宗、華厳宗、禅宗、浄土宗、律宗、密宗(真言宗とも呼ぶ)八大宗派があります。八大宗派の中に六つの宗派の発祥地は西安にあります!今日はこの六つの宗派の発祥地をご紹介します。

密宗の発祥地:西安大興善寺





大興善寺は西安城南2.5キロの興善寺西街に位置し、西暦265-289年に建造され、1700年の歴史を持つ、西安で現存している最も古い寺院の一つです。





習近平さんがインド総理と共に大興善寺を訪問。



隋、唐時代、長安で仏教が盛んになった際、インドから長安に布教に訪れた僧侶善無畏、金智剛、不空や海外から来た留学僧などは、ここで経典の翻訳や密教の教えを伝授しました。大興善寺は当時長安の仏教経典を翻訳する三大場所の一つになります。





真言宗の発祥地:青龍寺





真言宗は日本仏教の主な宗派の一つ、密宗の一種です。空海法師は唐長安で修業して、、帰国後、東寺を道場として、密宗を広めたから、「東密」と称されています。



青龍寺は石佛寺とも呼ばれ、日本真言宗の発祥地です。1996年、青龍寺遺跡は国務院より全国重要文化保護単位に認定されました。





青龍寺は西安城東南楽遊原にあり、西暦582年に建立され、最初は「霊感寺」と呼び、唐代西暦662年「観音寺」と改称され、西暦711年、「青龍寺」と呼ぶようになりました。



唐代にはかなり有名な寺院として、日本との因縁も深い。有名な「入唐八家」のうち、空海、円行、円仁、恵遠、円珍、宗叡六名の僧侶がここで仏教を学びました。





法相宗の発祥地:西安大慈恩寺





有名な仏教寺院大慈恩寺は唐代長安の四大仏典翻訳場所の一つ、中国仏教唯識宗(法相宗)の発祥地です。今まで1350年の歴史を持っています。



大慈恩寺は西暦648年建立され、玄奘三蔵法師ゆかり地として、知られています。





唐高宗李治は太子の時、亡母文徳皇后の冥福を報いるため、「慈恩寺」の名を付けられました。インドから、帰朝した玄奘は、本寺の上座となり、11年間かけて、40部あまりの仏典を漢訳しました。玄奘はここで大乗仏教慈恩宗を創立しました。

西暦652年、インドから持参した仏像や経典を納めるため、大雁塔を作りました。大雁塔は今現存している唯一の唐代の建物として、西安のシンボルになりました。



 



雁塔エリアにあるこの三つのお寺以外、西安にはまだ四つの仏教発祥地があります。





律宗の発祥地:西安浄業寺





浄業寺は西安から南、35キロ離れた終南山北麓の鳳凰山に位置しています。隋の時代に建立され、唐代初期、道宣がここで戒壇を築き、律宗を創立しました。その弟子鑑真は律宗を日本へ伝わりました。





華厳宗の発祥地:華厳寺





華厳寺は西安から南15キロ離れた少陵原の中腹に位置しています。唐太宗貞観年間(西暦627年-649年)に建立されました。記録によると、元の華厳寺には大きな仏殿などの建物はなく、原に洞窟を掘って、仏像を安置し、僧侶達も洞窟に生活するのようです。華厳寺は黄土高原には典型的な洞窟寺院とも言われています。今は杜順法師と清涼国師の霊骨塔が現存しています。





三論宗の発祥地:草堂寺





草堂寺は1300年前の東晋末年に建立され、中国古代最も歴史が古い、規模が大きいな国立訳経場です。西暦401年、西域高僧鳩摩羅什が有名な中観三論―「中論」、「百論」、「十二門論」を翻訳しました。また、日蓮宗の経典「妙法蓮華経」もここで翻訳したものです。





浄土宗の発祥地:香積寺





香積寺は西安の南約17キロの長安区にあります。仏教浄土宗の第二世善導法師を祭るために建てたもので、境内には高さ33m、11層の煉瓦造りの善導法師舎利塔があります。香積寺は浄土宗の発祥地とみなされています。



 



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