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熊耳山空相寺
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(2票) 更新日:2013年03月05日

 空相寺は河南省三門峡市東部の熊耳山の麓に位置しています。昔に定林寺、熊耳山寺なども呼ばれました。後漢(中国に東漢と言われ)永平年間(紀元65年前後)に建立されて、今まで2000年の歴史であります。


 伝説に禅宗の祖先達磨大師のお墓はここにあります。しかし、南北朝時代に、その墓を発掘して、靴1本しかありませんでした。その棺が空でしたら、空相寺に変名されました。「相」は中国語「箱」と同音のため、棺の箱ということです。





 今の空相寺は20年前に再建されたお寺であります。その資金の一部が日本からの援助資金だと言う話しもあります。





 空相寺に大切な物は以下の五本拓本です。「菩提達摩大師頌并序碑」、「空相寺碑記」、「空相禪寺記碑」および「達摩渡河図」です。また、破損の激しい「菩提達摩圓覺大師碑」があり、内容本文は「菩提達摩大師頌并序碑」に同じです。





 拓本はいずれも日本達摩会の津森琢道師(北海道・瑞巌寺住職)の本学図書館へのご恵贈になるものです。その時、詳細な翻刻もしていただいて、我々はそれを参照しながらテキストを作成しました。碑面は欠落も少なく読みやすいが、建造データに関する詳細は何も記されておりません。碑は形状から明代あるいは清代の装飾様式を持っており、年号の明らかな周囲の碑などから類推しても、さほど古いものとは言いがたいです。