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観光地レポート プリント
徐家匯天主教堂
更新日:2014年12月23日

 徐家匯は上海で最初にカトリック教が普及し、布教の中心になった場所だ。徐家匯で最も心を静めてくれる場所がこの教会だろう。交通量の多い大通りに面していても、その地下は地下鉄の枢軸になっていても、徐家匯の商業センターに隣接していても、この教会はいつも安らかにたたずんでいる。その原因は教会の前にある喧騒を祓い清めてくれるかのような緑地、そして宗教が内包する厳かなムードが教会そのものを包み込んでいるからであろうか。

徐家匯天主教堂築は百年を迎えたこの赤く、鋭くとがった三つの塔を持つ教会は今なお超然とそこにあり、数十階建の高層ビルでさえ、その存在感を遮ることはできない。
 
【歴史】
 
 
徐家匯は上海で最初にカトリック教が普及し、布教の中心になった場所だ。その歴史は徐光啓に由来する。彼は明朝廷の重臣で有名な自然科学者・天文学者でもあり、何よりもおそらくは中国最高位のカトリック教徒だ。最初の中国来訪の西洋の宣教師との接触で、徐光啓はカトリックへと傾倒した。その後、スイス人神父ラザロ・カターニョを中国へ招き、徐光啓の故郷である徐家匯での布教を誘った。こうして徐家匯にはカトリック教が浸透していった。
その後、カトリック教イエズス会は徐家匯にカソリック教江南伝教区本部を設立。更に約二百人収容可能な聖堂を建立した。聖堂の名は聖イグナチオ・カテドラルと言い、上海そして中国近代史上初の西洋の建築方法で建てられた聖堂である。信徒の増加に伴い、神父は聖堂の南に新聖堂の建立を決めた。道達洋行の英国人設計士W.M.ダウドルが設計を担当した新聖堂は1906年に着工し、1910年10月落成。当時の上海で最も背の高い聖堂が誕生した。
聖堂の建立には四年の歳月がかかったが、それでも内部は未完成の状態が続いた。堂内には全部で19の祭壇があるが、聖堂落成時の中央大祭壇は臨時の代用物であり、1919年の復活祭にようやく立派な大祭壇がパリから上海へと運ばれてきた。
1960年代、聖堂が著しく破壊され、宗教活動も停止した。1979年11月全面修復が始まり、破壊された箇所も元の美しい姿を取り戻した。1987年のスピルバーグ映画「太陽の帝国」ではこの聖堂でのロケも行なわれている。映画の中の聖堂は2本の尖塔が修築されたばかりだった。
 
【建物】
 
聖イグナチオ・カテドラルは典型的なフランスのゴシック様式で双塔が特徴のレンガ造の聖堂だ。ファサードは東向きで五階建、奥行きは833メートル、幅30メートル、正面の祭壇場の幅は44メートルある。内部は十字型になっており、聖歌隊はシュヴェと呼ばれるスペースの上が定位置だ。身廊に並び園柱の上端には非常に精緻な彫刻が施されており、側廊の柱と柱は天井近くで鋭角な楕円形を描いて連結している。この鋭角なアーチ型はすべての窓粋・ドア粋。
そしてドーム型の天井の装飾、外壁の彫刻などに取り入れられており、このデザインにより上昇感を感じさせ、建物全体に垂直感を与えている。これはゴシック教会建築の特徴の一つで信仰と創造主への愛の強さを深く表している。翼廊の南北両端のモザイク窓をよく見てほしい。窓の中央の大きなガラスに書かれているは聖書に載っている物語の1シーンだ。面白いのが窓ガラスの最上部にはそろばんや築山など、とても中国色の強い絵柄が描かれており、最下部に中国語でその絵にまつわるストーリーが記されていること。こうした鮮明なまでの中洋混合式のデザインが与える印象は強烈だ。
他のバラ窓のガラスには抽象的な模様が描かれており、これも非常に美しい。特に陽光が日差し込むとテラゾという人造大理石の床や木の長椅子、祈りを捧げる信者の体を躍動感に溢れた色彩に染め上げる。このカテドラルが一番輝くのがこの瞬間だろう。
東向きの聖堂は、毎日朝日を向かえ、正面玄関に立って上を見れば、横に真っ直ぐ伸ばした聖像の両手が十字架のようだ。百年間、聖像は生きとし生けるものをこの姿でずっと見守って来た。太陽のせいか、赤レンガの持つ温かみのせいか、徐家匯天主教堂にはゴシック式の教会がもちやすい陰鬱な雰囲気が全くなく、ただそのまま天国へと到達できそうな上昇感が満ちるばかりである。
 
【周辺紹介】
徐家匯エリアには教会以外にも徐匯中学嵩思楼、徐家匯蔵書楼、徐家匯気象台、光啓公園、士山湾博物館など、歴史、文化的建造物に満ちている。
これらが今尚現存しているのは幸運としか言いようが無く、それぞれが同じような歴史と文化をもちつつ、尚一つのエリアに集中していることが、
魅力ある歴史と文化的景観の発信地として形成されるに至ったのだろう。この十数年で、東方商厦・港匯広場・美羅城などの大型商業びるがこのエリアに建ち、上海のショッピングエリアの一つとしても認識されるようになった。
徐家匯には正に現代と歴史、浪漫と伝統が満ちているのだ。多元化した文化の衝突と融合により、新しい現代都市の生活を体験できるエリアとなり、特に徐家匯の中心地はこのほど専門化により徐家匯文化の発祥地として「徐家匯源」と命名され、上海屈指の観光名所になった。徐家匯源旅遊サービスセンターは教会の東南にある。住所は漕渓北路90号。案内員からこのえりあでかつて起こったエピソードや歴史を教えてくれ、記念品なども販売している。ここで小休止も可能だ。
 
徐家匯歴史探訪のしめくくりには教会の向かいにある「上海老駅」へ。かつて近代上海のキリスト教最大の尼法師部門だった徐家匯聖母院がここにあった。そしていま蟹粉豆腐や清炒河蝦、八宝飯など一品一品心のこもった上海料理を提供する。運がよければ「上海老駅」のオーナーのコレクションでもある無靖の時代正大后の御召列車の席でも食事ができる。
徐家匯は上海一のエレクトロニクスとデジタル製品の集散地区でもあり、アメリアのシリコンバレーパレーをはじめ日本、台湾、シンガポール、香港等ヶ世界各地の最新商品新製品が中国国内製品とともに、いち早くここでお目見えし、時代遅れのものは瞬く間に姿を消す。目当ての商品があったら、何店鋪か回って値段交渉してみよう。2010年8月、美羅城の地下一階が日本をテーマにした「五蕃街」にリニューアルした。雑貨や服飾、ベーカリー、アイスクリームなど日本の大人気ブランドが軒並み出展しており、人気スポットとして毎日大勢の人が詰め掛けている。
 
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