上海のタクシー事情基本情報|プリントアウト
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上海のタクシー事情
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(7票) 更新日:2013年01月07日

 こんにちは。チャイナエイトです。  上海の街の移動手段として、タクシーはやっぱり便利で快適。今回は、上海のタクシー事情をお届けします。


★どのタクシーに乗る?

 タクシー会社によって車体の色が違います。代表的な大手タクシー会社を見てみましょう。

  

  「大衆」車体の色は水色、バンのような大きめの万博タクシーも値段は同じ。



  「強生」車体の色は、黄緑またはオレンジ(今後徐々に黄緑に統一される予定)



   「錦江」車体の色は白。



 「海博」車体の色は、明るい青。

 どれも比較的、薄い明るい色が多いですね。「大衆」「強生」などは、台数も多く運転手の質も一定レベル以上で安心して乗ることができます。一方、赤やエンジ、濃い藍色などのタクシー会社はトラブルの噂も聞きますし、あまりおすすめできません。選べる状況なら、なるべくここで取り上げた薄い色のタクシーに乗りましょう。



★運賃体系

 2012年12月現在の初乗り料金は14元(1元の燃油費込)です。3km以降は1kmごとに2.4元が加算されます。深夜料金は初乗り18元で、3km以降1km毎に3.1元が加算されます。メーターの料金も総合計で表示されるので、その通りの金額を払います。高速道路などを経由する場合は、別料金を合わせて払う必要があります。

 降りる時に、現金か交通カードか聞かれます。メーターを起こしてからではカードが使えないので早めに伝えましょう。カードはすりかえ防止にシールを貼る方法もあります。現金の場合、100元札だとおつりが足りないこともあるので、小銭を用意したほうがベターです。 

 

 メーターに運賃が表示されています。運賃の横に、km単価、走行距離、待機時間も表示。

 メーター上の黄色いプレートは、カード支払の読取機です。メーターを起こすと領収書(発票 ファーピャオ)が印刷されますので、必ずもらいましょう。燃油費、運賃合計などの他、車体ナンバーや連絡先なども書いてあり、万一の忘れ物の問合せやクレームの時に必要です。



★タクシーの拾い方

 空車の目印は運転手の横の赤い空車プレートと、車体の上のランプ。車体上部に、青い字で「待运(空車)」のランプがついていたら、手を挙げれば止まってくれます。赤字ランプは迎車中、ランプが消えている車は客が乗っているので、手を挙げても止まりません。

 タクシーを拾う場所も重要です。街中で普通につかまえることができますが、もし歩道の端に黄色い線が引いてあったらタクシー停車禁止地区。最近は、「TAXI」表示のあるタクシー乗り場が増えているので、そこなら確実です。駅や大型スーパー付近なども比較的拾いやすいです。

 朝夕のラッシュ時や雨の日などはタクシーを拾うのも大変ですが、前の客が降りるところを、すかさず捕まえるのもコツ。遠慮していたら上海の地元民に先を越されてしまうので、遠慮無用です。そして、客引きをしている白タクには絶対乗らないこと。トラブル防止の基本です。



★タクシーに乗ったら(トラブル防止のための注意)

 ドアは自動ではありませんので、自分でドアを開けて乗り込みます。後部座席でも助手席でもOKです。



 内部はこんな感じで、運転手の周囲はプラスチックでガードされています。後部座席には液晶画面で広告などを流している車体も増えています。

 運転手は星の数でランクづけされていて、メーター横に表示されています。大手タクシー会社で星が多ければ比較的安心ですが、上海には新人運転手も多く道を知らない運転手もいます。行き先を伝えるときは、漢字で書いて示すと確実です。走り出したら、すぐにメーターを倒したか確認すること。

 遠回りや不正請求されたいう話も、残念ながら時々聞きます。目的地を伝えるときに、大体どのくらいの時間、料金がかかるかを最初に確認したり、地図を見たりするのも一つの方法です。ただし上海市内は一方通行や通行止、渋滞も多いので、意外な道を通るからといって遠回りされたとは限りません。おかしいと思ったら、その時点で聞きましょう。言葉の壁はありますが、ちゃんと理由があれば説明してくれるでしょうし、怪しい場合は態度に出ます。ただし夜間や淋しい場所などでは、あまり揉めるのも考え物なので状況に応じて対応を考えてください。

 礼儀正しく愛想のよい運転手もいれば、黙って遠回りする困った運転手もいます。どんな運転手さんに当たるかは、結局は運もありますが、乗るときに、タクシー会社を選ぶ、客引きをしている白タクには絶対乗らないなどの自衛手段をとること。降りるときには、現金や交通カードをごまかされないように注意し、領収書をきちんともらうまで、ちょっとだけ緊張感を持つと、大きなトラブルは避けられるでしょう。